【マレーシア】ソフトスペース、豪でiOSのタッチ決済[IT]

マレーシアのフィンテック(ITを活用した金融サービス)企業ソフトスペースは17日、同社の市販携帯端末を用いたクレジットカード決済技術のソフトPOS(SoftPOS)が、オーストラリアで米アップル「iOS」対応を開始したと発表した。

オーストラリアのフィンテック企業タイロペイメントとアップルの協業により、オーストラリアのタイロ加盟店で利用できるようになった。タイロの加盟店はアップルのタップ・トゥー・ペイ・オン・iPhone(アイフォーン)の技術を活用した、新たな「タイロBYOアプリ」を利用することで、非接触決済を受け付ける。ソフトスペースによると、オーストラリアでは現在、対面でのカード決済の80%がタッチ決済となる。

タイロBYOアプリは、ソフトスペースと共同開発したソフトPOSの技術を活用した店舗向けのアプリ。利用者は、会計時にアップルの決済サービス「アップルペイ」、タッチ決済に対応したクレジットカードやデビットカード、その他の電子財布を店舗のアイフォーンにかざすだけで決済できる。

ソフトスペースの担当者は、今回の取り組みにより、同社が取り扱っている決済ソリューションは市場で利用されている主要な基本ソフト(OS)全てに対応できるようになったと説明している。

ソフトスペースは2012年の設立。同社の決済ソリューションは日本を含む世界23カ国・地域にある70以上の金融機関などで採用されており、トランスコスモスやJCBのほか、三井住友カードも出資している。

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