松本幸四郎さん公演 国民文化祭の小松市事業

  ●うらら名誉館長・團十郎さんと親戚 歌舞伎のまちアピール

 歌舞伎俳優の十代目松本幸四郎さんが11月、小松市の県小松市團十郎芸術劇場うららで開催される「こまつ歌舞伎・秋の祭典~勧進帳特別企画~」に出演する。今秋の国民文化祭の市事業の一つで歌舞伎舞踊を披露する。うらら名誉館長の市川團十郎白猿さんと親戚で、團十郎さんの襲名公演での「勧進帳」では富樫左衛門役を務めた幸四郎さんが「歌舞伎のまち・小松」のアピールに一役買う。

 17日、小松市役所で国文祭の市実行委員会総会が開かれ、計画が了承された。幸四郎さんは、こまつ曳山交流館みよっさ名誉館長で古典芸能解説者の葛西聖司さんが紹介し、出演を快諾したという。

 こまつ歌舞伎・秋の祭典は11月5日午後1時開演で、幸四郎さんと葛西さんのトークショーのほか、小松の子供役者が勧進帳を上演する。入場は無料だが、事前申し込みによる入場券が必要となる。

  ●フルポン村上さんも

 市事業ではほかに、11月19日にうららで開催される「奥の細道トークショー」に、お笑いコンビフルーツポンチの村上健志さんが出演する。総会では会長の宮橋勝栄市長、副会長の新田寛之市議会議長があいさつした。このほかの主な事業は次のとおり。

 ▽小松市立博物館・錦窯展示館特別展「加賀国の九谷焼」(10月7日~11月26日)▽加賀国府ものがたり館特別展「加賀国府と江沼・能美」(10月14日~11月26日)▽加賀立国1200年記念全国国府サミットin小松・国府現地見学会(10月21、22日)▽全国漢詩の祭典(10月28日)▽小松九谷茶会(11月3日)▽小倉百人一首競技かるた全国大会(11月4、5日)▽リードこまつ(11月25、26日)

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