おむつ管理の負担軽減 小山の全市立保育所で定額制 6月導入

定例記者会見であいさつする浅野市長

 【小山】市は18日の定例記者会見で、おむつ・おしりふきのサブスクリプション(定額利用)サービスを市内全8カ所の市立保育所で6月1日に導入すると発表した。

 保育所でのおむつ管理について、保護者と現場職員双方の負担軽減や、新型コロナウイルスの感染リスク低減につなげるのが狙い。1人当たり月額3278円で希望者が対象。市によると、県内の公立保育所での同サービス導入は初めてという。

 市によると、保育所で使用するおむつは保護者が記名した上で持参している。保育士は個別に管理し、補充が必要な場合には保護者に連絡を取るなどしており、双方にとって負担となっている。

 そこで市は2、3月に市内全保育所へ通う200人人を対象に、同サービスを使って実証実験した。期間中に行ったアンケートで、負担が「減った・やや減った」との回答が、保護者94.6%、保育士76.4%に上ったため、本格導入することを決めた。

 対象は、0〜3歳未満児など約200人を見込んでいる。保護者らのおむつの利用動向などを踏まえ、花王グループの定額サービス「Kaoすまいる登園」を利用することにした。希望する保護者が直接申し込む形で、おむつは各保育所に納入される。

 市によると、市内の私立保育園や認定こども園計40カ所のうち、同サービスを利用しているのは1カ所のみという。

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