「62」で首位発進 ルーキー宇喜多飛翔を変えた“ボール半個分”

「62」で首位発進。藤田寛之と同組でプレーした(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 初日(18日)◇取手国際GC(茨城)◇東コース6804yd、西コース6544yd(パー70)◇晴れ(観衆1806人)

宇喜多飛翔(うきた・つばさ)がノーボギーの8バーディでツアーでの自己ベスト「62」をマークし、8アンダーの首位発進を決めた。

ルーキーイヤーの今季はここまでレギュラーツアー2戦に出場し、プロデビュー戦の「関西オープン」では3位に入った。主戦場とする下部ABEMAツアーは出場3戦で最高が32位、予選落ち1回と奮わず。「ショットは悪くないけど、最近はずっとパターで苦しんでいたので…」と頭を抱えていた。

そこで見直したのが、アドレス時の体とボールの距離。契約を結ぶブリヂストンのスタッフからの助言を受けて距離を「ボール半個分」離し、ヘッドをストレートに動かすストロークからイントゥインに矯正したところ、今季から使用するエースのL字パターの特性とマッチしたという。

この日はベント芝グリーンの東コースをプレー。前日の練習ラウンドではベント芝より球足が重くなる高麗芝グリーンの西コースをプレーしたが、「逆にしっかり打てた。きょうは外れたら2mオーバーとかだったので」とグリーンの違いを気にする様子は一切ない。

矯正したストロークがエースパターにマッチした(撮影/中野義昌)

気温は30度を超えたが、「しっかり水分を取ることだけを気をつけた」と暑さにも負けなかった。後半10番では約15mのバーディパットを沈めて、そこから連続バーディにつなげるなどグリーン上で躍動した。「きょうは本当にパターが良かった」と胸を張った。

16日に22歳の誕生日を迎えたばかり。バースデーウイークでのツアー初優勝に向けて絶好のスタートを切ったが、残り3日は「攻めのゴルフをしたい」。若さも武器に頂点を狙う。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)

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