地域の防犯へ、いけない心「大根絶さ」 南但馬署「とどろきだいこちゃん」のテーマソング完成

深木孝夫署長から感謝状を受け取る(左から)田村浩司さん、吉田明博さん、池垣順次さん=南但馬署

 兵庫県警南但馬署は、同署のマスコットキャラクター「とどろきだいこちゃん」のテーマソングを制作したとして、養父市と豊岡市の男性3人に署長感謝状を贈った。テーマソングは、キャラのモチーフとなった轟(とどろき)大根と規範を守る大切さを歌った明るい一曲。今後は、地元の子どもが踊れる簡単な振りを付けるといい、3人は「地元に愛される曲になってほしい」と話す。

 制作したのは、養父市社会福祉協議会職員の吉田明博さん(49)=同市=と、理学療法士の田村浩司さん(49)=豊岡市、塾講師の池垣順次さん(43)=同市=-の3人。吉田さんと田村さんは但馬地域で活動するフォークデュオ「吉田村」のメンバーで、作詞作曲と歌唱を担当する。池垣さんが編曲を担当した。

 3人はこれまで、養父市のマスコットキャラクター「やっぷー」のテーマ曲も手がけた。今回は養父防犯協会の知人から紹介され、同署に曲を無償提供することになった。

 曲名は「DOKI DOKI だいこちゃん」。歌詞には「いけない心 大根絶(こんぜつ)さ」「ど根性 みんなの笑顔を守りたいんだ」など警察の防犯活動と大根を組み合わせたキャッチーな詞を盛り込んだ。

 曲は同署ホームページで公開中。同市大屋町のダンスチームが振り付けし、地元の子どもらが踊る企画もあるという。吉田さんは「防犯の意識を高めると同時に、この曲を通して地域住民のつながりもつくれたらうれしい」と話した。 (吉田みなみ)

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