グアルディオラとバチバチ対立。「世界最高監督と喧嘩別れ」した8名のスター選手たち

マンチェスター・シティを率いてイングランド・プレミアリーグ優勝、そして国内と欧州のタイトル三冠に向けて歩みを進めているジョゼップ・グアルディオラ監督。世界最高の指揮官であることに疑いはない。

しかしながら、その一方で彼とあまりうまくいかなかった有名選手も。今回は『Planet Football』から「グアルディオラ監督と不仲だった8名の選手」をご紹介する。

ジョアン・カンセロ

今年1月、ジョゼップ・グアルディオラ監督はジョアン・カンセロのローン移籍を許可し、バイエルン・ミュンヘンへと放出した。かつて「カンセロ・ロール」とも呼ばれる重要な役割を担った彼であるが、監督との関係悪化もあったと伝えられている。

当時その判断は賛否両論であったが、その後センターバックタイプを数多く使うグアルディオラ監督のシステム変化が結果を残したこともあり、シティのためにはいい結果をもたらしている。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

2009年にサミュエル・エトーと多額の移籍金という条件でジョゼップ・グアルディオラ率いるバルセロナに加入した彼は、すぐさま成功を収めた…かに思えたが、リオネル・メッシの急激な台頭で絶対的な立場を失った。そして1シーズンでミランへと移籍している。

後にイブラヒモヴィッチは「コーチとしてグアルディオラは素晴らしかったが、それ以上コメントすることはない。彼は男ではないからね」と説明している。

サミュエル・エトー

バルセロナでロナウジーニョらとともに多くの成功を収めたエトー。2008年から始まったジョゼップ・グアルディオラによる革命で「犠牲者」となってしまった選手の一人になった。

中心的な役割を任されていた彼であるが、グアルディオラとはうまく行かなかった。監督が到着したときに放出されたロナウジーニョやデコと同様、その1年後にインテルへと売却されている。

そしてイタリアへと渡ったエトーはジョゼ・モウリーニョの下で再びチャンピオンズリーグを制覇。2年連続で欧州の頂点に立っている。

アレクサンダル・フレブ

アーセナルでアーセン・ヴェンゲル監督の下で活躍を見せたベラルーシ代表のテクニカルなドリブラー。彼は新しいチャレンジとしてバルセロナへの移籍を決断したが、スペインでは19試合しか出場しなかった。

当時フレブとグアルディオラは意見が一致しなかったという。ただ彼は後にこのように語っている。「正直に言えば悪いのば僕だ。私生活に変化があって緊張があり、誰にも耳を傾けなかった」

「グアルディオラが私にスペイン語を学ぶように言った時、僕は反発した。長い目で見ればすべてが上手く行かなかった。チャンピオンズリーグ決勝でもメンバーから外れ、試合後には彼を殴りたくなった」

ヤヤ・トゥレ

バルセロナとマンチェスター・シティでグアルディオラ監督とともに戦ったヤヤ・トゥレ。彼はかつて監督に対してのコメントで「彼はどこへ行ってもアフリカ人と問題を抱えているだろう」と批判した。

彼はその後この言葉を後悔していると話したが、代理人のディミトリ・セルクがグアルディオラ監督への反感を強め、マンチェスター・シティ時代にはその攻撃的な発言が常にメディアを賑わせていた。

セスク・ファブレガス

セスクはバルセロナで1年だけグアルディオラと一緒だった。彼らが道を別にしてからいくつかの事実が明らかになった。彼は2020年に『MARCA』を通してグアルディオラについて以下のように話していたという。

「グアルディオラは昔から僕のアイドルだった。4歳の頃から僕が最も多くのものを学んだのは彼だ」と語りながらも、「彼との間にはいろいろなことが起こったが、それについては話したくない」と何らかのトラブルがあったことを示唆している。

また、彼がチェルシーにいるときにマンチェスター・シティと対戦した時、握手をしようとして手を差し出したセスクをグアルディオラが無視したという場面も話題になった。

ジョー・ハート

マンチェスター・シティの中で、そしてイングランド代表のメンバーの中で、ジョー・ハートは最も重要な選手の一人だった。優れた反射神経を備えたショットストッパーで、クラブのレジェンドになる道を歩んでいた。

しかしグアルディオラの登場により、彼のキャリアには暗雲が立ち込めた。指揮官のスタイルはゴールキーパーにも足元でボールを持つことを要求しており、それにハートは合致しなかった。

「グアルディオラは将来のために何が必要かを考えていて、それは僕ではなかった。自分はそれに長い間引きずられていた」とハートは後に語っている。

ダンチ

バイエルン・ミュンヘンで3連覇を達成したグアルディオラ監督。しかしそのやり方に対してすべての選手が賛成していたわけではなかったという。支持していなかった選手の1人がダンチだった。

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彼は後に『Sport』に対して「技術的な観点では世界クラスであっても、人間的なレベルではそれほど優れていないコーチがいる。グアルディオラの場合もそうだ」と話しており、ピッチ外のところでうまく行っていなかったことを明かしている。

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