長崎「みんなの食堂」 食品や日用品を無料提供 開催5回目

食料品や日用品などを無償で提供したみんなの食堂=長崎市、日本二十六聖人記念館

 市民有志でつくる長崎おとな食堂実行委員会は14日、長崎県長崎市西坂町の日本二十六聖人記念館で、食料品や日用品などを無料で配布する「みんなの食堂」を開いた。
 ながさき子ども食堂ネットワークなどの団体が協力。コロナ禍や物価高騰などで苦しんでいる人を支えようと3カ月に1回開き、今回で5回目。
 炊き込みご飯やクッキー、マフィンなどの手作り食品を150人分用意。野菜などの食料品や衣料品、生理用品も並び、家族連れなどが受け取った。フォークソングの演奏コーナーもあり、訪れた人が一緒に口ずさむ姿も。専門家による生活などの悩み相談も受け付けた。
 運営を手伝っている同市白木町の43歳男性は「参加者同士が顔を合わせることで、一人ではないという気持ちになるきっかけになれば」。協力団体の一つ、NPO法人ちゅーりっぷ会長崎ダルクの鳥巣洋次郎さん(70)は「誰でも気軽に来ることができる日常の場にしたい」と話した。次回は9月に開く予定。

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