泥んこトム・キム 終盤にコースで生着替え

終盤でハプニングに見舞われたトム・キム (Michael Reaves/Getty Images)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(18日)◇オークヒルCC(ニューヨーク州)◇7394yd(パー70)

午後8時を過ぎて気温は再び10℃近くに下がったというのに、トム・キム(韓国)は“短パン”姿でスコア提出所に表れた。正確に言うと、ロングパンツを両ひざまでたくし上げて、太もも部分があらわに。終盤に寒々しい姿でプレーしていたのは、20歳がわんぱくだからではない…。

ハプニングは後半6番だった。右サイドに曲がった第1打がフェアウェイの横を走るクリークへ。「メジャーだからすべてのショットで戦わないといけない」という思いから、ボールを探そうと靴を脱いで小川に踏み込んだ途端、ズブズブと足を取られてしまった。

「最悪だよ。びちゃびちゃだったから、水に入って体を洗おうかと思ったくらい」。腰のあたりまで泥だらけになり、せめてシャツだけでも…と、ペナルティ後の第3打の前にキャディバッグからスペアを取り出して着替え始めた。

2バーディ、5ボギーの「73」で3オーバー暫定63位。下半身を汚したままプレーした上がり3ホールはパーでしのいだ。ビックリしたのはホールアウト後。中継局のインタビューに呼ばれると、ばっちり撮影されていた着替えのシーンを目に。「みんな知ってたの!? オーマイガー…」と頭を抱えて赤面した。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン