はしか患者、神戸市内でも確認 関東で感染相次ぐ 兵庫県内では昨年1月以来、厚労省が注意呼びかけ

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 神戸市は19日までに、感染力が非常に強いはしかの患者が市内で報告されたことを明らかにした。兵庫県内の患者確認は昨年1月以来。4月下旬から5月にかけ関東で感染確認が相次いでおり、厚生労働省が注意を呼びかけている。詳しい関連は不明だが、茨城県で感染が確認された男性は直前に神戸市を訪れていた。

 同市が18日に公表した「感染症発生動向調査週報」によると、患者の発症は今月6日。11日まで市内で行動歴があり、3週間後の6月1日まで新たな患者発生の可能性がある。はしかを疑う症状が出た場合は医療機関に連絡し、公共交通機関の利用を避けて受診するよう求めている。

 はしかは空気感染などで広がり、10~12日間の潜伏期間後、38度前後の発熱やせき、鼻水、結膜充血がみられる。熱が下がった後に再び高熱が出て、発疹が耳の後ろから顔や体、手足に広がるという。

 茨城県で4月27日に感染が確認された男性は、同21~23日に神戸市を訪問し、23日に新神戸駅から東京行き新幹線に乗車。5月10~11日には、男性と同じ新幹線に乗っていた東京都内の男女2人の感染が確認された。(高田康夫)

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