20代男性巡査、バス車内で女性に体押し付ける 兵庫県警が懲戒処分 泥酔しコンビニドア破壊の巡査長も

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 通勤途中のバス車内で痴漢が疑われる行為をしたとして、兵庫県警は県迷惑防止条例違反容疑で、伊丹署で勤務していた20代の男性巡査を書類送検し、戒告の懲戒処分とした。いずれも4月14日付。巡査は依願退職した。神戸新聞社の情報公開請求などで分かった。

 県警などによると巡査は3月6日朝、伊丹市内を走るバスの車内で、女性客に体を押しつけるなどしたとされる。県警の調べに「体は当たっていないが、注意が至らなかったせいで女性に怖い思いをさせたのは申し訳ない」などと説明。県警は、不適切な言動が疑われる信用失墜行為に当たると判断して処分した。

 また県警は、泥酔しコンビニのドアガラスなどを割った器物損壊容疑で、西播磨方面の警察署に勤務する20代の男性巡査長を書類送検し、戒告処分とした。いずれも4月14日付。

 県警によると巡査長は2月9日正午ごろから10日未明まで居酒屋やスナック、バーなど店を変えながら飲み歩き、ドアガラスのほか、駐車場に止まっていた乗用車のフロントガラスや、民家の窓ガラスを割ったとされる。10日に器物損壊容疑で現行犯逮捕し、11日に釈放した。「飲み過ぎて自分をセーブできなかった」などと話しているという。

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