イタリアで甚大な洪水被害…セリエA含む全てのプロリーグで次節黙とうを実施

写真:Getty Images

イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィナ会長は17日、同国北部のエミリア=ロマーニャ州を中心に発生した大雨・洪水被害の被害者らへ向け、セリエAを含むすべての国内プロリーグで次節1分間の黙とうを捧げることを発表した。

同国北部のエミリア=ロマーニャ州では今週明けから断続的に大雨が続き、各地で洪水や地滑りが発生。『ロイター』によれば、一部地域ではわずか36時間で年間平均降水量の半分に相当する雨量を記録したとのこと。各地で洪水や土砂災害が発生し、これまで9人の死亡が確認され、アメリカ『CNN』では1万3000人あまりが避難を強いられたと伝えている。

スポーツ界への影響としては、19日から予定されていたエミリア・ロマーニャGPの開催中止が発表された。

FIGCのグラヴィナ会長も、セリエAを含むすべての国内プロリーグの次節で1分間の黙とうを捧げることを発表。同州内には、セリエAではボローニャ、サッスオーロ、セリエBではパルマ、モデナが本拠を構えており、セリエAの両クラブも公式ホームページを通じて次のように連帯の意を示している。

◆ボローニャ

「ボローニャは私たちの地域を襲った洪水で被害を受けたすべての家族に寄り添い、『エミリア=ロマーニャへの援助』募金活動を行います。また、ダルで予定されているボローニャ対ナポリ戦の収益の半分を寄付します」

「試合の際には、ファンが募金できるよう、スタジアムのさまざまな入り口にさまざまな回収ポイントも設置されます。ファンのサブスクリプションから得られる金額は、ジョーイ・サプト会長によって個人的に倍増されます。行こう、エミリア=ロマーニャ!」

◆サッスオーロ

「サッスオーロ・カルチョは、この災害の被害を受けた人々への連帯を表明します。このような状況で必要とされる強さと勤勉さは、特に大きな困難の時に、我が国の人々の価値を改めて示すことになるでしょう。エミリア=ロマーニャ、私たちはあなたとともにあります!!」

19日にはサッスオーロがセリエA第36節モンツァ戦、パルマとモデナもセリエB最終節のヴェネツィア戦、ズュートティロール戦をそれぞれ予定している。

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