「NPT体制の維持強化が『核兵器のない世界』を実現する唯一の現実的な道」宮島でのワーキングディナーで 岸田総理

19日夜、廿日市市・宮島で行なわれたG7首脳によるワーキングディナーで、岸田総理は「NPT(核拡散防止条約)の維持・強化を図ることこそが、『核兵器のない世界』を実現する唯一の現実的な道」と語りました。

政府の発表によりますと、19日午後7時前から宮島の旅館「岩惣」で開かれたG7広島サミットのワーキングディナーでは、「外交・安全保障」について議論が交わされました。

冒頭、岸田総理は「厳しい国際情勢において、世界のどこであれ、力による一方的な現状変更の試みは決して認められず、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くというG7の強い意志を示していくことが不可欠である」と述べました。

各国首脳は、インド太平洋情勢について意見交換し、中国をめぐる諸課題への対応や、核・ミサイル問題、拉致問題を含む北朝鮮への対応について、引き続き緊密に連携していくことを確認したということです。

岸田総理は、広島で核軍縮・不拡散について議論する意義に触れたうえで、「NPTの維持・強化を図ることこそが、『核兵器のない世界』を実現する唯一の現実的な道」と語り、G7として「核兵器のない世界」へのコミットメントを再確認しました。

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