茨城県中体連 地域クラブ63団体が登録 大会出場を緩和

茨城県中体連理事会であいさつする県中体連の砂田和広会長=水戸市白梅

本年度から全国中学校体育大会(全中)に地域スポーツクラブが参加できるようになったことを受けて、県中学校体育連盟(県中体連)に14競技63団体の登録申請があったことが19日、分かった。同日、水戸市で開かれた県中体連の理事会で事務局が明らかにした。

県中体連は4月1日から登録受け付けを開始し、同30日までに14競技63団体の計443人の申請があり、全て許可した。人数の内訳は柔道が最も多く、14団体で計106人。次いでバドミントンが15団体、計99人▽ソフトテニス5団体、計45人▽バレーボール4団体、計44人▽軟式野球2団体、計29人▽陸上7団体、計28人-など。登録団体がなかったのはバスケットボール、剣道、弓道、レスリングの4競技だった。スキーなどの冬季競技は9月から登録受け付けを開始する。

これまで全中は加盟校単位での出場が原則だったが、スポーツ庁が進める公立中学校の運動部活動の「地域移行」に伴い、日本中学校体育連盟が民間団体の選手も本年度から出場できるように参加要件を緩和。昨年12月、全競技で参加を認めることを決め、各都道府県の中体連に通知した。これを受け、県中体連も協議を進め、大会参加資格の特例を認めていた。

総体は7月10日の水泳を皮切りに県内各地で同月に行われ、新人大会は9月下旬から11月上旬にかけて開催される。

県中体連の砂田和広会長は、従来とは異なる運営が想定されることから「適正な大会運営ができるよう関係機関、団体と連携を強化し、課題解決に向けて取り組みたい」と強調した。

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