「STAY STREET」きょう20日まで 地域のにぎわい創出へトンネル上でイベント 千葉銀80周年記念のマルシェも

にぎわい創出に向け、国道のトンネル上で始まった社会実験イベント=19日、千葉市中央区

 国道357号の地下化で生まれた千葉市役所-千葉銀行本店前の地上部分(全長約350メートル、最大幅約30メートル)で、社会実験イベント「STAY STREET」が19日始まった。路面にお絵かきができるコーナーや、スケートボードなどのストリートスポーツの体験コーナーを設置。千葉銀行創立80周年を記念したマルシェも開かれ、付近住民らでにぎわった。きょう20日まで。

 同イベントは国土交通省千葉国道事務所と千葉市、千葉銀行が地域のにぎわい創出に向け昨年結んだ協定に基づく取り組み。同年11月に続いて2回目。お絵かき用のチョークを用意し、パラスポーツを楽しめるコーナーも設けた。

 千葉銀行本店前のエリアには、花壇を備え付けたベンチやウッドデッキを配置。地面の一部に遮熱性の塗装を行ったほか、イベント中は一部区画に人工芝を敷き、居心地の良さをより高めた。

 マルシェにはハンバーガーやカレー、クレープなどのキッチンカーが出店。昼食時には付近の住民や会社員らで行列ができた。また、市原市皆吉地区の米やこの米を使った甘酒、県のブランド和牛のレトルトカレーなど千葉銀行の地域商社「ちばぎん商店」が扱う商品、京成バラ園による花の販売もあった。

 犬の散歩の途中にイベントに立ち寄った50代女性=同市中央区=は「見慣れた街がいつもと違う雰囲気でわくわくする」と笑顔。キッチンカーで販売されていたラーメンを食べて楽しんだといい「こうしたイベントがあると出掛けたくなるので、継続的に開催して」と期待した。

 千葉国道事務所の担当者は「イベントで市民のニーズを把握して、道路を地域活性化に生かしていきたい」と話した。イベントは午前10時~午後5時。参加無料。20日は焼き肉や茶そばのキッチンカーが登場する。

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