茨城県神栖市に新たな特別支援学校の設置を求める約1万人の署名が県に提出されたことを巡り、大井川和彦知事は19日の定例記者会見で、「新設を含めた全ての選択肢で検討する」と明らかにした。
障害のある子どもの保護者らでつくる市民団体「神栖市に特別支援学校を求める会」が18日、同市への特別支援学校新設を求める要望書を、9939筆の署名とともに県と県教委に提出した。同会は、鹿行5市の児童生徒を鹿島特別支援学校(鹿嶋市)が一手に引き受け、長時間通学や教室不足が問題化していると指摘している。
大井川知事は会見で「県立特別支援学校は全体で教室不足が問題になっている。鹿島特別支援学校についての問題も認識しており、対策を検討している。新設も選択肢から排除するつもりはない」と話した。
鹿島特別支援学校は児童生徒数が352人で、県内2位の大規模校。