エルム(青森・五所川原市)内イトーヨーカドー「閉店の可能性高い」と運営会社社長が発言

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)が進める総合スーパー「イトーヨーカ堂」の運営合理化策に関し、青森県五所川原市のショッピングセンター「ELM(エルム)」を運営する五所川原街づくり株式会社の山崎淳一社長は19日、エルムの核テナントであるイトーヨーカドー五所川原店について「閉店になる可能性は高いと思っている」と語った。エルムで開いた株主総会のあいさつの中で認識を示した。

 山崎社長は株主を前に「(同HDは)首都圏を中心に店舗を展開する方針。まだ正式な通達はないが(五所川原店が)いつ何があってもいいように準備を始めなければいけない」と述べた。

 同HDは3月、全国のヨーカ堂店舗を2023年2月末の126店から、地方の不採算店を中心に2割超削減し、26年2月末に93店にする方針を発表している。

 街づくり株式会社の株主総会では、23年3月期(22年4月~23年3月)の決算を承認。売上高は前期比3.9%増の18億7843万円、当期純利益は、役員の退職金などの特別損失が発生したため同1.7%減の1億7657万円で、増収減益だった。経常利益は同6.7%増の2億8231万円。山崎社長は「集客数はコロナ禍前の水準に戻っていないが(経営状況は)回復しつつある」と取材に話した。

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