
大分県宇佐市で20日、第2次大戦末期に旧日本軍の特攻隊の訓練地にもなった「宇佐海軍航空隊」の施設跡を地元小学生の案内で巡るイベントが開かれた。「特攻隊員は、大切な家族のことを思ったのではないか」「平和な世の中が続くことを願いたい」。児童の説明に、約150人の参加者が耳を傾けた。
イベントは「宇佐航空隊平和ウォーク」。軍用機を空襲から守る掩体壕や、特攻機が飛び立った滑走路の跡地など約20カ所を、市内4校の児童計約70人が自身の思いを交えながら紹介した。
掩体壕を案内した市立四日市北小5年の今永周護君(10)は取材に「本当は特攻に行きたくなかった隊員の思いを伝えたい」と話した。