長崎市長 G7広島ビジョンを受け「意義極めて大きい」 指導者らの訪問期待

 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、核軍縮に焦点を当てた共同文書「核軍縮に関する広島ビジョン」が発表されたことを受け、長崎市の鈴木史朗市長は20日、「核兵器のない世界の実現に向けた方向性が被爆地・広島から表明された意義は極めて大きい」とのコメントを発表した。
 鈴木市長は「各国指導者や若者らの被爆地訪問の重要性が強調されている」とした上で、G7首脳による広島平和記念資料館の視察や被爆者との対話を「『原爆によって人間に何が起こったのか』を自分の目で見て、耳で聞き、心で感じることの重要性を示した」と評価した。
 世界各国の指導者らによる被爆地訪問を期待し「核抑止に頼らない真に平和な世界の実現に向けた具体的な行動に結び付けてほしい」と訴えた。

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