県乾しいたけ品評会 緒方さん(対馬)9度目の農水大臣賞 色つや、香りなど評価

2年連続9度目の農林水産大臣賞に輝いた緒方さんと、生産した干しシイタケ=対馬市交流センター

 干しシイタケの品質を競う「第62回県乾(ほし)しいたけ品評会」で、対馬市上県町の緒方公洋さん(78)が最高位の農林水産大臣賞を受賞した。2年連続9度目。同市厳原町の市交流センターで20日、表彰式があった。
 品評会は、県産原木干しシイタケの需要拡大や生産技術向上を図ろうと、県しいたけ振興対策協議会(会長・縫田和己JA対馬組合長)が毎年開催。今年は区分、銘柄別に147点が出品され、10日の審査会で出来栄えをチェックした。
 栽培歴40年超の緒方さんは「色つややボリューム感、香りなどが最も優秀」と評価を受け、銘柄「香信厚肉」の「箱物」で農林水産大臣賞に輝いた。緒方さんは「厳しい寒さと少雨の生産環境だったが、一つ一つ丁寧に収穫し、このような賞につながってよかった。今までで一、二を争う出来になった」と喜んだ。
 対馬産原木シイタケは大陸からの風を受けて育ち、肉厚で香りがよく、全国的に高い評価を受けている。2022年の対馬での生産量は約23トンで、県内の9割超を占めた。

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