第33回「看護の日」記念行事が20日、宇都宮市駒生町のとちぎ健康の森で開かれた。看護の道を志す県内の中高生約100人が参加し、体験活動などを通じて看護職への理解を深めた。
5月12日の「看護の日」に合わせ、県と県看護協会が毎年開催している。看護について学べる県内の大学などを紹介した後、妊婦や片まひなどの疑似体験や、看護師らに進路を相談するコーナーを設けた。
体験コーナーでは、中高生が関節の動きを制限するサポーターや重りが付いたジャケットなどを着用し、妊婦や片まひの状態を体感したり、聴診器や車いすを操作したりした。
片まひの体験をした矢板東高3年、羽石(はねいし)さくらさん(17)は「思っていたより体が動かず、歩くだけでも大変。道で見かけたら荷物を持ってあげるなど支えたい」と話した。
同協会の朝野春美(あさのはるみ)会長(66)は「目指す進路に向けてイメージを膨らませ、決意をより強くしてもらえたら」と願った。