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「魂のピアニスト」と称されるフジコ・ヘミングさんのスペシャルコンサート(下野新聞社、とちぎ未来づくり財団など主催)が20日、県総合文化センターメインホールで開かれた。力強く心揺さぶる演奏で、約1600人の観客を魅了した。
フジコ・ヘミングさんは第2次世界大戦直前のベルリンで生まれた。演奏家としてのキャリアを積む中で聴力を失ったが、欧州各地でコンサート活動を続けた。1999年に放映されたNHKのドキュメント番組が大きな反響を呼んだ。現在も国内外で演奏活動を続けている。
本県での公演は3年ぶり。東京フィルハーモニー交響楽団との共演で、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番ハ長調、ソロでリストのラ・カンパネラなどを披露した。演奏後から退場するまで、大きな拍手が鳴りやまなかった。鹿沼市、無職男性(82)は「CDで聴いたことはあったが生演奏は初めて。すごいパワーを感じ、素晴らしかった」と余韻に浸っていた。