酒田まつり(19~21日)の本祭りが20日、酒田市中心部で繰り広げられた。無病息災を願い大獅子の口に子どもを入れる「獅子パックン」と花魁(おいらん)道中が4年ぶりに行われ、新型コロナウイルス禍前にほぼ戻った祭りを、大勢が楽しんだ。
2体の大獅子の前には“パックン待ち”をする親子が長蛇の列を成した。子どもを口に入れて歯を打ち鳴らすと泣きだしてしまう子も。4年ぶりに体験した同市泉小5年石川凛花(りんか)さん(10)は「前の時より怖さは少なかった。今回は泣かなかった」と話していた。
花魁道中は酒田の歴史を振り返る「時代行列」の一部として行われた。花魁「紅太夫(くれないだゆう)」が華やかな姿で歩みを進めると、沿道を埋め尽くした多くの観客が見入った。時代行列には「酒田の開祖」とされる徳尼(とくに)公や、庄内藩主酒井忠勝などに扮(ふん)した人々も登場した。ほかに計26団体による山車行列も繰り広げられ、バレーボールVリーグ女子1部に昇格したプレステージ・インターナショナルアランマーレの選手も登場した。