日本時間の22日(月)6時から行われるU-20ワールドカップ、日本とセネガルの初戦。
難しいグループに入っただけに、この世代のアフリカ王者相手に勝利を掴むことができればチームは勢いに乗ることができるはずだ。
アフリカ勢と言えば“やりづらさ”がよく話題になるが、今大会の日本代表にはすでに海外でプレーしている選手が4人もいる。
そこで、3年後の北米ワールドカップ出場も現実的な目標になりそうな海外組4選手を紹介する。
チェイス・アンリ
2004年3月24日生まれ(19歳)
シュトゥットガルト所属
父親はアメリカ人の元軍人。日本人の母との間で横須賀で生まれ、3歳から12歳まではアメリカで過ごした。
サッカーを本格的に始めたのは日本へ帰国した中学1年の夏以降だが、その身体能力からポジションは早々にセンターバックに。福島の尚志高校へ進学したあと、全国的に知られるようになった。
粗削りながらスケールの大きなプレーで世代別代表でも注目されるようになり、高校卒業後の2022年4月にシュトゥットガルトと契約。現在は4部のBチームで経験を積んでいる。
パリ五輪世代の日本代表はセンターバックの層が薄いため、今回のU-20ワールドカップで活躍すればパリ行きも見えてくるはず。
福田師王
2004年4月8日生まれ(19歳)
ボルシアMG所属
神村学園高校のエースストライカーとして選手権で活躍し、大会後にドイツの名門ボルシアMGへ加入した点取り屋。
身長は178cmと決して大きくはないが足腰が非常に強く、ボールにアジャストする能力が高い。嗅覚と実行能力を併せ持つ生粋のストライカーだ。
ボルシアMGではBチームで練習しながらU-19のリーグ戦に出場しており、8試合で7ゴールを記録。世代別代表ではここ2年「代表候補」にとどまっていたが、大舞台で見事にメンバー入りを果たした。
U20アジアカップで5得点を決め大会得点王に輝いた熊田直紀との同時起用にも期待したい。
福井太智
2004年7月15日生まれ(18歳)
バイエルン・ミュンヘン所属
好選手を次々と輩出するサガン鳥栖アカデミーの最高傑作候補。
高校1年生だった2021年3月、クラブ史上最年少の16歳7カ月16日でトップデビューを果たすと、今年1月にバイエルン・ミュンヘンへ移籍。世界的ビッグクラブの門をたたいた。
高い技術を備えたMFでパスを含めゴールに直結するプレーを得意にしており、守備での貢献度も高い。バイエルンのBチームではすでに確固たる地位を築いている。
ベスト4に終わったU20アジアカップでは中盤の「デュエル力不足」が露呈した。松木玖生の負担を軽くする意味でも福井の活躍は不可欠だ。
髙橋仁胡
2005年8月16日生まれ(17歳)
バルセロナ所属
海外組で唯一、U20アジアカップにも出場した逸材サイドバック。
バルセロナでアルゼンチン人の父親と日本人の母親の間に生まれ、13歳の時にバルサのカンテラ入り。2022年にU-19日本代表へ初招集された。
バルサで言うとジョルディ・アルバに似たタイプの攻撃的な左サイドバック。前にかかわるプレーを得意としており、一方でアルゼンチンの血を感じさせる守備での激しさも武器としている。
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今回はいわゆる“飛び級”でのU-20ワールドカップ出場。サイドバックはA代表でも人材不足なポジションだけに、17歳の躍動は日本の未来につながる。