【シンガポール】配車グラブの赤字、1~3月期は大幅縮小[運輸]

シンガポールの配車サービス大手グラブの2023年1~3月期決算は、最終損益が2億5,000万米ドル(約346億円)の赤字となった。買い物代行・料理宅配を中心とするデリバリーや、配車サービスなどのモビリティーといった主力部門が好調で、赤字幅は前年同期から43%縮小した。

売上高は2.3倍の5億2,500万米ドル。デリバリー部門が3倍の2億7,500万米ドルとなった。モビリティー部門は72%増の1億9,400万米ドル。域内で観光客の利用が増えたことが追い風となった。

グループ全体の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は、赤字が77%減の6,600万米ドルに縮小。5期連続で改善した。利払いコストが減り収益が改善した。

グラブは23年10~12月期に調整後EBITDAがブレークイーブン(損益均衡)を達成できると予測しており、23年通期の見通しを上方修正した。

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