「せせらぎまつり」4年ぶり 「縁結びの街」人波あふれ

歩行者天国となった通りを歩く人々=金沢市長町1丁目

  ●テントずらり、ホコ天にぎわう

 せせらぎ通り商店街振興会の「せせらぎ縁結びまつり2023」(北國新聞社特別協力)は21日、金沢市長町の鞍月用水沿いで4年ぶりに開かれた。通りの約400メートルが歩行者天国となり、大勢の地元客や国内外の観光客が飲食や買い物を楽しんだ。好天の下、「縁結びの街」は人波であふれ、コロナからのにぎわい復活を印象づけた。

 縁結びの神として親しまれる貴船明神で神事が執り行われ、まつりの開幕を告げた。通りには、商店街などの24店が飲食や雑貨のテントを並べ、訪れた常連客らが、なじみの店の逸品や、この日限定の特別メニューを味わい、店主と久しぶりのまつり開催を喜んだ。

 まつりに合わせ、鞍月用水の歩道柵3カ所に木製カウンターが設置され、用水には金大学生団体「ファイブカラーズ」と子どもたちが制作したカラフルなこいのぼりが流された。

 商店街や大学、まちづくり団体などが用水の魅力を発信しようと初めて企画し、利用者は、用水のせせらぎに心癒やしながら、ビールなどの冷たい飲み物や、コロッケ、カレー、スイーツなどを楽しんだ。

 にぎわい広場のステージでは北國新聞文化センターチアダンスチームの演技や、ひょっこりはん、ゆにばーす、ぶんぶんボウルによるお笑いライブが開かれた。スタンプラリー参加者による恒例の大抽選会も盛り上がった。

 振興会の髙﨑正剛会長は「コロナを乗り越えた商店街とお店の活気を知ってもらいたい」と話した。

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