主演作 古里で上映 富山県滑川市出身の俳優・萩原さん

映画の裏話や滑川への思いを語る萩原さん(中央)や万理華さん(左)ら出演者

 富山県滑川市出身の俳優、萩原謙太さん(32)=東京=が主演を務めた映画「かざはな」の恩返し上映会が21日、同市田中新町の複合施設「メリカ」であり、県内外の約70人が観賞した。萩原さんは「多くの人に支えられ、滑川で上映できた。感謝しかない」と語った。

 かざはなは、ある浄霊師がその道に入るきっかけとなった自叙伝を基にした物語。萩原さんが参加する俳優の互助集団「+sicks(プラシック)」が制作した。滑川市出身でとやまふるさと大使の万理華さん(30)も出演した。地元出身俳優の活躍を見てもらおうと、出演者ら関係者は6日から、富山や滑川の両市などでPR活動をしていた。

 この日は上映後にトークイベントがあり、萩原さんや万理華さんら出演者と、プラシック代表の今野悠夫監督の計6人が登壇。撮影で苦労したことや滑川の印象などを話した。萩原さんのおいが登壇者に花束を贈る場面もあり、萩原さんは涙ぐみながら「一つでも多く活躍して、恩返しの気持ちを作品で表したい」と感謝の言葉を述べた。

 会場に来ていた萩原さんの母、洋子さん(70)は「多くの人が会場に来てくれて驚いた。皆さんに感謝している」と話した。

 映画は今月13~19日に富山市総曲輪のミニシアター「ほとり座」で先行上映された。今後は東京や大阪など県外で上映する予定。

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