「いろんな地域に恩返し」災害時カーシェア 東日本大震災で発足の団体が静岡支部設置

災害で被害を受けた人などに、無償で車を貸し出す活動をしている団体の静岡支部が5月22日、発足しました。

<坪内明美記者>

「並んでいる車のナンバーは新潟や宮城などです。さまざまな地域から寄付で集まった車です」

静岡県富士市に設置された日本カーシェアリング協会の静岡支部には、被災者の支援などにあてる約40台の車が配備されました。

日本カーシェアリング協会は東日本大震災をきっかけに宮城県石巻市で発足し、現在、約300台の車を使って全国で支援活動をしています。県内では、2022年の台風15号でのべ306件の依頼があり、被災者に無償で車を貸し出すなどの活動を行いました。

<日本カーシェアリング協会 吉澤武彦代表理事>

「東日本大震災で被害を受けた石巻でこの活動が始まった。全国からたくさんの支援を受けて、車が全国から集まってこの活動ができた。今度は石巻でできた仕組みをいろんな地域に恩返し、還元したい」

協会の支部の設置は佐賀県と栃木県に続いて全国で3か所目です。

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