【インドネシア】老舗書店グヌン・アグン、年末に全店閉店[商業]

インドネシアの老舗書店「トコ・ブク・グヌン・アグン」が、年内で全店舗を閉店する。運営会社のGAティガ・ブラスが20日に発表した。数年前から事業の効率化を進めており、新型コロナウイルスの流行で経営が悪化し、段階的に閉店を進めてきた。

トコ・ブク・グヌン・アグンは1953年創業。2020年以降は、首都ジャカルタや東ジャワ州スラバヤ、中ジャワ州スマラン、マグラン、西ジャワ州ボゴール、ブカシなどの地域で、複数店舗を相次いで閉店した。現在は首都圏の5店を残すのみとなっている。

トコ・ブク・グヌン・アグンは現在、複数の電子商取引(EC)サイトでも書籍を販売している。同社マネジメント関係者はNNAに対し、実店舗の閉店後はオンラインショップも閉鎖すると明らかにした。

GAティガ・ブラスは声明で、同社が現行法規に則した手続きを経ずに社員350人を解雇したとの一部メディアの報道内容は正確ではないと指摘。インドネシア労働組合協会(ASPEK)を通じて、元社員16人が3月に同社へ書面で苦情を申し立てたことは認めたものの、その後は協会や元社員の関係者からは何の連絡も受けていないと説明した。

© 株式会社NNA