「人間じゃない」レアルFWヴィニシウス、人種差別被害の証拠動画投稿 バルサのチャビ監督も「サッカーだけだ」

レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがまた人種差別に晒されている。

22日に行われたリーガ第35節バレンシア戦にレアルは1-0で敗れたが、ヴィニシウスは人生初の一発退場を宣告されている(動画7分6秒から)。

彼は試合中に敵サポーターから人種差別の標的にされていたと訴えていた。

そして、このほどSNS上にあらたなメッセージを投稿。

こう訴えた。

アウェイゲームでは毎試合、不愉快な驚きがある。今季はそれが多かった。

死を願うもの、首吊り人形、多くの犯罪的な叫び..。その全ては記録されている。

だが、話はいつも「個別のケース」、「ひとりのファン」に終始する。

違う、別個の事件ではない。スペインのいくつかの都市にまたがる連続した話なのだ(テレビ番組上でさえも)。

その証拠はこのビデオにある。

尋ねたい。こういう人種差別主義者のなかで、自分の名前や写真をネット上で公開した者は何人いる?

簡単に言えば、「ゼロ」だ。悲しい話をしたり、公に謝罪したりする人間はひとりもない。

こういう人間たちを犯罪者にするために何が足りないのか。

クラブをスポーツ的に罰するのか。スポンサーはなぜリーガに請求しないのか。毎週末、テレビはこの蛮行をわざわざ放送することをしないのか。

この問題は極めて深刻で、プレスリリースはもう通用しない。犯罪行為を正当化するために僕を非難することもだ。

サッカーではなく、非人間的だ。

バレンシアは人種差別をしたファンを特定して永久追放する見込みだが、声明のなかで「別個の出来事」と説明していた。

ネイマールら多くの選手たちがヴィニシウスを擁護する投稿をSNS上でしている。

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また、バルセロナのチャビ監督も「サッカーは侮辱行為が唯一許されているスポーツだ。他では侮辱行為を目にすることはない。これはリーガ会長と連盟へのメッセージだ。私なら試合を止めるだろう。我々はこれを止めさせ、人々を教育しなければならない」と述べている。

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