ロイヤルズが正三塁手ドージャーのDFAを発表 4年契約の3年目

日本時間5月23日、ロイヤルズは故障離脱していたニッキー・ロペスの戦列復帰に伴い、ハンター・ドージャーをDFAしたことを発表した。ドージャーは2013年ドラフト全体8位指名で入団するなど大きな期待をかけられていた選手であり、2020年12月に4年2500万ドル+球団オプション1年で契約延長。ところが、総合的な貢献度を示すWARは2021年が-2.4、昨季が-1.2と低迷し、今季もここまで-0.2とチームの期待に応えるような働きを見せることはできなかった。

ドージャーは2016年にメジャーデビューし、翌2017年は故障もあってメジャーでの出場機会がなかったものの、2018年に自身初の2ケタ本塁打を記録。2019年は139試合に出場して打率.279、26本塁打、84打点、OPS.870とキャリアハイのシーズンを過ごし、10三塁打は両リーグ最多タイの数字だった。2019年の活躍により、ロイヤルズの主力打者の1人とみなされるようになったが、OPSは2020年が.736、2021年が.680、昨季が.679と年々悪化。正三塁手として期待された今季も29試合で打率.183、2本塁打、9打点、OPS.558と結果を残せず、来季まで契約が残っているにもかかわらず、ロイヤルズはDFAを決断した。

ロイヤルズはチームの低迷が続くなかで、若手選手に出場機会を与え、彼らの実力を見極めたいと考えており、現在31歳のドージャーは、そうした若手選手の出場機会をブロックする存在となりつつあった。ロペスの戦列復帰に伴い、メジャー2年目の23歳、マイケル・ガルシアをロースターに残すために、ドージャーのDFAを決断。ドージャーは今後ウエーバーにかけられ、獲得を希望する球団が現れなかった場合は、契約の残り期間のサラリー(1675万ドル)はロイヤルズに負担義務が生じる。

今季のロイヤルズ内野陣は一塁ビニー・パスカンティーノ、二塁マイケル・マッシー、三塁ドージャー、遊撃ボビー・ウィットJr.という布陣でスタート。ドージャーの不振により、三塁はレギュラー不在の状況となっており、今後はロペスとガルシアの2人が主に出場機会を分け合うことが予想されている。

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