半導体ネット 長崎工高を見学 会員ら、即戦力になるような実習に驚き

実習の様子を見学する半導体ネットの会員ら=長崎市、長崎工業高

 長崎県内の半導体産業の振興を目指す産学官組織「ながさき半導体ネットワーク」(会長・中島寛佐世保工業高等専門学校長)の会員ら47人が19日、長崎市岩屋町の県立長崎工業高を訪れ、学校設備や実習の様子を見学した。県内の工業高見学は初めて。
 半導体ネットは昨年2月に発足し、計20の企業・団体が加盟。連携して地元就職の支援や人材育成・確保の強化を図っている。
 会員らは、同校の工業化学科や電子工学科、情報技術科の教室で、生徒の実習を見て回った。イサハヤ電子(諫早市)人事部の近藤あや子部長は「即戦力になるような実習に驚いた。他の高校も見学したい」と話した。
 見学会の後、会員らは意見交換会を実施。関係者によると「ものづくりの現場に近い環境の確保が重要」「イベントなどを通じ、理系の魅力を小中学生など早い時期からアピールしていくべき」などの意見が出されたという。
 県は今後5年間で、新たに増える半導体関連の雇用を約3千人と見込んでいる。

© 株式会社長崎新聞社