神奈川県伊勢原市小稲葉の八幡神社にあった「棟札」などの遺物調査の報告書を、市民団体「ISEHARA・おもてなし隊」がまとめた。15日夜には報告会が行われ、解説した同団体会員で同神社元宮総代の和田速男さん(74)は「見つかった神社の歴史を知る貴重な資料から、当時の人のつながりも見えてくる」と話していた。
同神社で昨年4月、旗ざおの支柱飾りに据えられたという「木彫」が発見されたのをきっかけに、依頼を受けた市教育委員会と同団体が神社に眠る棟札27枚など計32の遺物を調査した。
寸法取りや記された文書の解読などに10カ月以上かけ、遺物は江戸時代前期から昭和のものと判明。今年4月には約60ページの報告書にまとめた。