宇商高3年の高山さんが難関突破 大卒レベルの簿記能力検定上級に合格

全経簿記能力検定上級に合格した高山さん

 【宇都宮】宇都宮商業高情報処理科3年高山幸也(たかやまゆきや)さん(17)はこのほど、全国経理教育協会(全経)主催の簿記能力検定上級に合格した。上級は大卒レベルとされており、合格率13.63%の難関を突破した。

 全経簿記上級は商業簿記、会計学など4科目の受験が必要。2月の試験では社会人を含む2408人が受験し、275人が合格した。合格者には税理士試験受験資格が付与される。

 高山さんは1年生の時、ITエンジニアの登竜門で難関とされる国家試験「基本情報技術者」に合格。2年生の時には県高校情報処理競技大会個人の部で優勝している。商業高生として、情報処理だけでなく簿記にも興味を持ち資格を取りたいと、簿記能力検定上級にも挑戦。昨年7月に初めて受験したが不合格となり、2度目で見事合格した。

 簿記能力検定は通常、商業科の生徒が受験する。高山さんは情報処理科だが、交流サイト(SNS)などを駆使しインターネット上で仲間と情報交換しながら勉強。前回の試験で苦手だった会計学を集中して学び、合格を勝ち取った。

 将来は、商学系の大学に進み教える立場になりたいという高山さんは「教諭になるにはいろいろなことを知る必要があると思い、挑戦した。次はさらにレベルの高い日本商工会議所簿記検定1級にチャレンジしたい」と意欲的だ。

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