カルガモ、庭園で子育て中 津軽藩ねぷた村(青森・弘前市)

親ガモの後をついて泳ぐ生まれたばかりのひな=21日午後2時ごろ

 青森県弘前市の観光施設・津軽藩ねぷた村の中にある大石武学流庭園「揚亀園」で21日、職員がカルガモのひな11羽がかえっているのを見つけた。親ガモにぴったり寄り添い、元気に泳ぐ愛らしい姿を見せている。

 同園では、数十年前からカルガモが巣を作るようになった。ねぷた村でカルガモの餌やりをする坂本羊子さん(40)によると4月15日ごろから親ガモが産卵を始め、1カ月ほど卵を温めていたという。この日の朝、11羽のひなが元気に泳ぐ姿を確認した。

 生まれてすぐのひなはカラスに狙われやすく、親ガモも警戒心が強い。2カ月ほどかけ、水に潜る練習や餌をとる練習をして巣立っていく。毎年数羽が里帰りし、庭園で産卵をする。

 坂本さんは「親ガモと一緒に子育てをしている気持ちになった。今しか見られないかわいい瞬間を見に来てほしい」と語った。

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