先日マンチェスター・シティの優勝が決まったイングランド・プレミアリーグ。今季も激しい戦いが繰り広げられた。
今回は『thefootballfaithful』から「今季のプレミアリーグで最もお買い得であったバーゲン補強6名」をご紹介する。
クリスティアン・エリクセン
獲得したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
獲得額:フリー
エリクセンのピッチへの復帰はまさにサッカーの奇跡であった。EURO2020で命の危険にさらされた彼が数ヶ月でキャリアを再開し、しかもブレントフォードを半年でプレミアリーグ残留に導いた。
そして31歳の彼は今季マンチェスター・ユナイテッドへフリーで加入した。エリック・テン・ハフは昨季アヤックスで彼の練習参加を受け入れた監督であり、その信頼関係を感じさせる獲得だった。
そしてエリクセンはそれに応えて今季チームで最多となる7つのアシストを記録。足首の問題で欠場が続いたシーズン中盤にチームの調子が落ちてしまったのも当然であった。
クレイグ・ドーソン
獲得したクラブ:ウォルヴァーハンプトン
獲得額:330万ポンド(およそ5.69億円)
前半戦で苦しい時間を過ごしたウォルヴァーハンプトン。FIFAワールドカップ・カタール2022が始まるまでわずか2勝という結果で、降格の危機に瀕していた。
クレイグ・ドーソンは時代遅れの選手であるかのように思えたが、ウェストハムから加入した32歳の彼はウォルヴァーハンプトンのディフェンスに大きな影響を与えた。イギリス伝統の肉体的な守備で後半戦6試合連続の無失点に貢献した。
ウォルヴァーハンプトンもこの巻き返しによって降格圏を脱出することに成功。ドーソンは間違いなくクラブにとって重要な補強であった。
ブバカル・カマラ
獲得したクラブ:アストン・ヴィラ
獲得額:フリー
ウナイ・エメリ監督の下で後半戦を過ごしたアストン・ヴィラ。スティーヴン・ジェラード前監督の時に獲得されたブバカル・カマラは、今季最も印象的な選手である。
マルセイユからフリーで獲得された彼はアストン・ヴィラの中盤で上品なパフォーマンスを見せており、クラブの関係者からは高い評価を受けている。平均タックル数はチーム最多であり、守備の貢献は目覚ましい。
後半戦では怪我のためにすこし足踏みしているものの、先日のリヴァプール戦では久しぶりにフル出場。復活をアピールしている。
ベン・ミー
獲得したクラブ:ブレントフォード
獲得額:フリー
昨季バーンリーでプレミアリーグからの降格を経験したベン・ミー。彼を引き入れることに成功したのがブレントフォードであった。
実際ブレントフォードは若手や無名の選手を獲得することが多いクラブであり、実績あるベン・ミーは「らしくない」補強だった。しかしこれは大成功であり、その経験豊かな守備でクラブを確実に向上させた。
降格候補にもあげられることが多かったブレントフォードはこれによってプレミアリーグ中位に入っており、予想を上回る結果を残している。
ウィルフリード・ニョント
獲得したクラブ:リーズ
獲得額:400万ポンド(およそ6.89億円)
ウィルフリード・ニョントは昨年夏、スイスリーグのFCチューリッヒから加入した10代のアタッカーだ。イタリア代表で初出場を遂げた彼はプレミアリーグで有望なデビューシーズンを過ごした。
ポジティブなパフォーマンスを見せ、そのダイナミズムや技術はリーズのサポーターのお気に入りとなった。もちろんまだ未熟なところはあるが、そのエキサイティングなプレーには可能性しかない。
もしリーズが今季降格してしまうようならば、多くのクラブが彼の獲得に乗り出すことになるだろう。
ベルント・レーノ
獲得したクラブ:フラム
獲得額:300万ポンド(およそ5.17億円)
アーロン・ラムズデイルの加入により、アーセナルでの場所を失ってしまったベルント・レーノ。そしてこのフラムが彼に活躍の場を与えることになった。
この決断はフラムにとって非常に素晴らしいものになった。マルコ・シウヴァ監督の信頼を受けたレーノは見事なプレーを見せ、セーブ数はリーグ2位、セーブ率はリーグトップ。統計では今季9.6個の失点を防いだとされており、これはアリソン(7.7)、ピックフォード(5.3)を大きく超える。
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フラムの守備にとっては彼に助けられているのは苦しいことかもしれないが、レーノの重要性を示しているものだ。