【台湾】23年のVR・AR出荷は18%減、調査会社[IT]

台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は22日、2023年の世界の仮想現実(VR)・拡張現実(AR)装置の出荷量は前年比18.2%減の計745万台になるとの予測を発表した。とりわけVR装置の出荷が伸び悩むとみている。

23年のVR装置の出荷量は約2割減の約667万台と予想。出荷減の主な要因については、ハイエンド製品の売れ行きが予想を下回っていることと、低価格帯の新製品が出ていないことを挙げた。

AR装置の出荷量は横ばいの約78万台とみている。AR装置の出荷は新型コロナウイルス禍での特需が消失し、伸び幅が鈍化しつつある。今年は米アップルの新製品が需要を下支えするものの、生産上の問題で出荷量は10万台を下回り、市場全体への貢献は限定的だとみている。

集邦科技は、VR・AR装置市場は今年から来年にかけて伸び悩むと予測。一方でVR装置の低価格化が進むことやAR装置の応用が広がることで、25年以降は顕著な出荷増が期待できると指摘した。

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