エネルギー価格の高騰で「太陽光パネル」が再び注目 太陽光発電の相談件数が前年比3倍に

 大手電力会社の料金の値上げが相次ぐ中、太陽光発電の導入を検討する企業が増えつつあります。引き合いが3倍に増えたという太陽光パネルメーカーもあり、自家発電が再び注目されています。  

 ウクライナ侵攻の影響などによるエネルギー価格の高騰は、日に日に深刻さを増しています。

 これに追い打ちをかけるように6月から大手電力7社は、家庭向け電気料金の値上げを決めていて、東京電力管内の標準的な家庭では、14パーセントの値上げが予定されています。

 そんな中、電気を大量に使う企業も電気代を抑えようとする動きがでていて、太陽光発電に再び注目が集まっています。

 宇都宮市の平出工業団地に本社を構える建物の屋根や、太陽光パネルのメーカーの「カナメ」には太陽光発電の導入に関する企業からの相談が、去年(2022年)に比べ3倍ほど増えているといいます。

 同じ工業団地内あるばねの製造会社「村田発條」では、2021年に屋根の改修工事を機に太陽光パネルを設置しました。

 カナメによりますと太陽光発電によって生み出した電気を、自社で消費しようと考える企業が多く、長い目で見て電気代の削減を目指す動きが広まりつつあるということです。

© 株式会社とちぎテレビ