3月中旬~下旬並みの気温 前日比-14℃ 寒暖差で体調が…

5月23日の都内の気温は、前日と比べ14℃前後下がり、3月中旬から下旬並となりました。街の人からは、寒暖差で体調への影響を心配する声も聞かれました。

記者:「冷たい雨が降っていまして、手元の温度計では15.7度となっています。道行く人を見ますと、長袖やコートを着た人の姿が多く見られました」

街の人:「暖かかったり、寒暖の差が激しいから風邪を引いています」「着るものですごい気を使って風邪引かないようにしています。今日もほとんど冬仕様です」「寒暖差が激しいと思いますね。一年を通してこの時期、僕は体調崩しやすいので天気予報チェックして気を付けるようにしてますね」「寒いです。私たちは寒さ対策をしておらず、普通のシャツしか持ってきていませんでした」

ジェットコースターのような気温の変化で、街の人からは体の不調を訴える人もいましたが、なぜ寒暖差で具合が悪くなるのでしょうか。

寒暖差による体調不良を「寒暖差疲労」というそうです。寒暖差疲労がなぜ起こるのかといいますと、人間の体は、暑い時は、血管を広げたり汗をかいたりして体温を下げようとします。逆に寒い時は血管を収縮させたり、筋肉を震わせたりして、体温を上げようとします。このように周りの環境に合わせて無意識に体を対応させるスイッチのような役割をするのが、自律神経です。

寒暖差疲労の専門外来を行う世田谷区のクリニックの院長は、前日との気温の差や1日の中での最低気温と最高気温の差が7℃以上の時は注意が必要だといいます。寒暖差が大きいと、自律神経が過剰に働き、体に疲労が蓄積することで、冷え性やめまい、だるさといった体の不調につながっていくということです。疲労の蓄積が原因となるということで、日頃から気を付けたいですね。

そして院長に対策もお聞きしました。規則正しい生活にストレッチなどの軽い運動も続けてください。そして、前日から気温が急激に下がるときは、寝る時に布団から出ている首回りを冷やさないよう襟付きのパジャマがおすすめです。そして、発酵食品などを食べるようにして腸内環境を整えることも、自律神経の働きに良い影響を与えるということです。

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