1人に最大3千円を補助、自転車ヘルメット購入で18歳以下に ふじみ野市が実施へ SGマーク注意、期限は

ふじみ野市役所=埼玉県ふじみ野市福岡

 道交法の一部改正により、4月から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務になったことを受け、埼玉県ふじみ野市は6月から、18歳以下の市民らを対象にヘルメット購入費の補助事業を実施する。1人1回限りで3千円(購入額の100円未満は切り捨て)を上限に補助する。

 同事業は子どもたちの自転車利用の際のヘルメット着用を促進するとともに、交通事故による被害軽減を図るのが狙い。本年度の補助対象は約9千人で2700万円を2023年度一般会計補正予算に計上し、5月19日の臨時議会で議決した。市によると、同様の補助事業は県内では坂戸市と秩父市、三芳町など8自治体が導入しているという。

 補助するのは22年11月以降に購入したSGマークが添付されているヘルメット。対象は18歳以下の市民のほか、市外から市内の小、中学校に通学する児童と生徒。申請は市道路課交通安全係、またはネットで行う。ただ、市内の小、中学校の児童・生徒は各学校で申請書を受け付ける。申請期間は来年3月末まで。

 市は「市内では部活動のために自転車を利用している中学生らが多く、ヘルメット着用を促進させるとともに、交通ルールの分からない小学生らの事故被害を防止するためにも補助事業を実施する」と話している。

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