YouTube再生150万回超…「福井縦断」連続ドラマの魅力とは 「はちゃめちゃ女子」や「険悪社員」が観光スポットを旅

福井県がユーチューブで配信している連続ドラマ「福井縦断プロジェクト」のサムネイル画像

 来春の北陸新幹線福井県内開業に向け、県が首都圏への認知度向上のため動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している連続ドラマ「福井縦断プロジェクト」が人気だ。登場人物がさまざまな移動手段で県内を縦断し、自然や観光スポットを楽しむストーリー展開が魅力で、再生回数は150万回を超えた。

 ドラマは1回10分程度の6回シリーズで、昨年11月から順次公開。ストーリーは東京のウェブ制作会社の社員6人が、福井県のPRサイト制作に向けた調査のため、福井へ出張。2人一組で自転車、乗用車、電車の3ルートに分かれ、JR福井駅から約120キロ離れた高浜町の若狭和田ビーチを目指す。

 ドラマには県立恐竜博物館(勝山市)や一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)、気比神宮(敦賀市)といった代表的な観光地をはじめ、自然や歴史・文化、食などのスポット約50カ所が登場。登場人物も「険悪な関係の新入社員」「はちゃめちゃな女子同士」などと魅力的な設定で、旅を通じてお互いを理解していく物語も見どころだ。

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 2月中旬にシリーズの総再生回数が計150万回を突破した。動画のコメント欄には「福井県の良いところ回ろ。カニを食べて直帰するのはもったいないわ」などと、共感する声が寄せられている。

 ドラマはIT大手のDMM.com(本社東京)が制作し、事業費は約1840万円。県新幹線開業課は「ドラマに登場するスポットを巡る“聖地巡礼”のように、視聴した多くの人に来訪してもらいたい」としている。

 動画は「福井県新幹線開業課PRチャンネル」で、メイキング映像も公開している。

 

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