福井県とタカラトミー連携、プラレール商品開発へ おもちゃ知名度生かし北陸新幹線の開業PR

福井県庁=福井市大手3丁目

 来春の北陸新幹線福井県内開業に向け、福井県は本年度、大手玩具メーカーのタカラトミーと連携した全国発信事業を展開する。鉄道玩具「プラレール」の商品開発やPR動画制作、開業記念イベントを計画。子どもに圧倒的人気の玩具の知名度を生かし、新幹線開業を盛り上げたい考え。

 プラレールは1959年の発売開始から半世紀以上続くロングセラーの玩具。同社ホームページによると、累計1900種類、1億8200万個以上を販売している。

 同社は新幹線県内開業の2024年に創業100周年を迎え、プラレールも発売開始65周年の節目となることもあり、県の協力要請を快諾したという。県によると、タカラトミーが自治体と連携した事業を展開するのは初めて。

 今後、同社は福井をテーマにしたプラレール商品を開発し全国販売する。プラレールを使った新幹線開業PR動画も制作予定。開業後は県内で記念イベントを開くほか、イベント会場などで活用するオリジナルのジオラマやノベルティもつくる。

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 県は本年度当初予算に事業費2200万円を計上した。県新幹線開業課の担当者は「プラレールは子ども以外にも親世代や鉄道ファンから人気が高い。関連商品やイベントで県外からの誘客につなげたい」と話している。

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