青森県知事選挙に立候補 宮下 宗一郎(みやした・そういちろう)氏の経歴・政策まとめ

任期満了に伴う青森県知事選挙が5月18日告示、6月4日投開票の日程で実施されています。今回の青森県知事選挙には届け出順に宮下宗一郎氏(44)、共産党と社民党が推薦する横垣成年氏(63)、小野寺晃彦氏(47)、楠田謙信氏(66)の無所属新人4名が立候補しました。本記事では無所属新人の宮下宗一郎氏についてご紹介します。

青森県知事選挙に立候補 横垣成年(よこがき・なりとし)氏の経歴・政策まとめ
青森県知事選挙に立候補 小野寺晃彦(おのでら・あきひこ)氏の経歴・政策まとめ
青森県知事選挙に立候補 楠田謙信(くすだ・けんしん)氏の経歴・政策まとめ

青森県むつ市生まれ、東北大学卒業。国土交通省を経て、むつ市長を3期連続で務める

宮下氏は1979年青森県むつ市生まれ、東北大学法学部卒業。

国土交通省に入省し、道路局係長、まちづくり推進課課長補佐、建設業課課長補佐、東北地方整備局用地企画課長を歴任しました。

2014年のむつ市長選挙に初当選、以降3期連続で務めました。

宮下氏が掲げる政策とは

宮下氏は自らのホームページにおいて以下の施策を公表しています。

01 燃料高・電気高・物価高 緊急対策の実施
◎団体からの要望を直接聞く機会を設け国の交付金等を活用し迅速に対応。
◎国の政策を補完し、市町村と連携して生活者支援を実現。

○生業の維持・回復
・経済動向や地方創生臨時交付金の配分状況を踏まえながら、中小企業等燃料・価格高騰対策支援金制度の継続・拡充を検討します。
・肥料・飼料や燃料等の高騰に対し、短期無利子融資の実施や、生産効率向上によるコスト削減の取り組みを支援します。
・物価動向に注視し、県の契約における適正な価格設定に向け適時的確に対応します。

○DX推進
1.防災分野でのDX推進
2.産業分野でのDX推進
3.教育分野でのDX推進

02 少子化への挑戦

○国に対する抜本的な少子化対策の提言
・有配偶者出産率が上昇傾向にあり、20代・30代の結婚願望が高いにもかかわらず、生涯未婚率が高まっている原因は、低所得と国民負担率の高さであることから、20代・30代への大幅所得税減税や、多子世帯の老後の不安解消安定のための年金加算、不妊治療や妊婦検診、出産への保険適用(自己負担分を自治体が助成)などを全国知事会等を通じ、強く国に提言します。

○子育てしやすい環境づくり
・医療費·保育料·おむつ代·給食費等について、市町村と連携し、段階的な無償化を推進します。
・経済的理由により夢をあきらめることのないよう、高校生、大学生に対する給付型奨学金を拡充します。 ほか

○妊娠・出産・女性のキャリア継続支援
・保険適用外の特定不妊治療費助成事業の拡充を図ります。
・子育て中の女性の安心のため、病児保育、求職時保育を充実させます。 ほか

03 患者負担と地域負担を軽減する新たな医療連携のあり方の構築

◎県の各地域2次医療機関への新たな支援のあり方について検討。

◎医師配置の平準化と各医療機関の情報ネットワーク化による患者と家族の移動負担の軽減。

○5・5医療連携体制の構築
・「がん」「脳卒中」「心筋梗塞等の心血管疾患」「糖尿病」「精神疾患」の5疾病、「救急医療」「災害医療」「周産期医療」「小児医療」「へき地医療」の5事業について、1次医療から3次医療までのネットワーク化を推進します。
・救急ヘリコプターに青森だけではなく隣接する他県の医療圏までカバーできるよう取り組みます。 ほか

04 再生可能エネルギーの推進と自然との共生

◎八甲田・十和田大規模風力発電開発計画の白紙撤回の実現。

◎地元と漁業者の理解を前提に洋上風力発電の推進と青森港拠点化による新産業創生。

05 世界とつながる青森への挑戦

○農林畜産業
1.販路拡大による農業利益追求
2.高度技術による農業利益追求
3.消費需要満足による農業利益追求
4.先端農業技術による農業利益追求
5.多様な加工による農業利益追求
6.組織化による農業利益追求
7.青森農業への投資による農業利益追求
8.豊かな森づくりの推進

○水産業
・ホタテガイ養殖の生産安定のため、県の水産試験研究機関内に、水産だけでなく、関連する大学、国の研究機関、民間の力を導入したホタテガイ総合戦略チームを作り、新たな養殖技術の開発、効率的な作業機械・資材の開発、経営改善、流通・販売の拡大のために総合的な戦略を策定、推進し、高次安定生産による恒久的な100億円産業に変革させます。
・県内各地にナマコの種苗を供給する体制を構築し、ナマコの生産量を倍増させ、ナマコ生産県とします。 ほか

06 気候変動・大規模災害へ挑戦

○防災減災対策
・津波、洪水被害の発生が想定される地域での自主防災組織の設立を促進するとともに、防災の意識・知識・技能を有し地域防災の中核を担うことが期待される防災士の資格取得を支援します。
・いずれ来る日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に備え、県と特別強化地域に指定された22市町村による合同訓練を行い、検証するほか、津波避難タワーや寒さ対策機能付き避難施設、避難道路等の整備を促進し、減災に繋げます。 ほか

○ゼロカーボン立県
・林業を再生し、「伐って使ってまた植える」循環型の林業を確立することによって、水源涵養と二酸化炭素吸収に寄与する豊かな森林を守り育てます。
・ゼロカーボン県の実現に向け、省エネルギー設備や再生エネルギーの導入効果である温室効果ガス削減量を見える化し、年次目標を定め、削減を進めます。 ほか

07 世界と繋がる青森という未来に挑戦

○観光
・団体から少人数、個人へとシフトしつつある旅行客に対応するコト消費の観光コンテンツづくり、コンテンツ磨きを行い、滞在型の観光客の受け入れを促進します。
・スノースポーツや登山、ハイキング、トレッキングなど、雄大な自然に恵まれた本県の強みを活かした「アウトドアスポーツツーリズム」を確立し、国内外へ発信します。 ほか

○JR地方路線の維持・存続に向けた沿線市町村との連携
・沿線市町村と連携した利用調査と利用促進策の策定を進めます。
・地域と地方路線の特長を生かした観光誘客を推進します。

○プロモーション
・本県が誇りとする農水産品の生産高向上と品質向上によって、食料安全保障へ貢献し、作物が二酸化炭素を吸収することで地球温暖化にも貢献する青森県の存在感を県民と共有するとともに、広く強く発信します。
・高級和食レストランが増加し、日本食が普及する欧米に向け、ターゲットを明確にした農水産品の輸出に取り組むとともに、人口増と経済成長の続く世界各国への県産品の輸出についても取り組みをはじめます。 ほか

08 スポーツと文化が花咲く青森の未来に挑戦

○スポーツ振興
・スポーツは人生を豊かにし、地域を活性化するとの認識に立ち、「する・みる・支える・知る」スポーツのあらゆる面ヘ県民のアクセスを促進します。
・「する」きっかけづくりのため、県内で実施される小学生の国内トップレベルの試合について観戦無償化を進めるほか、企業、大学のスポーツチームの合宿や試合の誘致を進めます。 ほか

○歴史・文化の発信
・世界文化遺産の縄文遺跡群について、関係市町と連携し、適正な保存・管理を行うとともに、豊かな自然の恵みを受けながら育まれた縄文の精神性や普遍的価値を、あらゆるチャンネルを通じ、世界に発信します。
・文化財のデジタル化、バーチャルミュージアム化によって、文化財が生活に根付いていた当時の風景を再現するなど、時空を超えて歴史や文化に触れる機会を創出します。 ほか

09 青森の若者が世界に咲き誇る未来に挑戦
・ひとり親家庭や貧困家庭の子供に対する学習支援、フリースクールや子ども食堂への支援、ヤングケアラーの把握と支援など、社会的・経済的ハンディのある子供を地域ぐるみで支援する体制をつくります。
・経済的理由により夢をあきらめることのないよう、高校生、大学生に対する給付型奨学金を拡充します。
・AIを搭載した英語発音トレーニングアプリELSAの導入など、DX化により英語教育の高度化を図ります。 ほか

○交流人口の増、移住・定住の促進
・移住支援や創業支援の拡充により、若い世代の県回帰を促進します。
・企業誘致を一層進め、若い世代の働く場を創出します。 ほか

10 あおもり新共生社会の実現
・障がい者サポート運動の推進による理解の推進活動を展開します。
・障がい者の社会参加を推進し、自立の支援をします。 ほか

11 市町村との連携強化
・知事と40市長村長の電話ホットラインを開設して連携を強化しています。
・知事と40市町村長とのLINEWORKS等を活用した常時接続コミュニケーションを実施し、日常的なコミュニケーションを市町村長と確立します。

12 総合的なインフラ整備と健全な県財政運営の確立
・経常収支比率、健全化判断比率、資金不足比率、県債残高及び基金残高を常に注視し、安定的な財政運営を図りつつ、県民経済に県財政で貢献します。
・国の補助金・交付金を積極的に活用し、県土の強靭化、高規格道路ネットワークの形成(高速道路網、地域高規格道路網、国道338号渋滞解消)、岩木川・高瀬川流域治水、防災減災インフラ整備、港湾•海岸整備等の社会資本整備に積極的に取り組みます。

青森県知事選挙 6月4日投票 立候補者一覧はこちら>>

© 選挙ドットコム株式会社