H3、「だいち4号」搭載見送り 2号機、発射計画遅れも

地球観測衛星だいち3号を載せ、打ち上げられるH3ロケット1号機。2段目エンジンに点火せず、指令破壊された=3月

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、本年度後半の発射を予定している新型主力機H3ロケット2号機について、当初の計画を見直す方針を明らかにした。地球観測衛星「だいち4号」の搭載を見送り、エンジンも当初予定していた改良型ではなく、1号機とほぼ同じ形態にする。今後の発射計画にも遅れが生じそうだ。

 文部科学省の宇宙開発利用部会で報告した。

 JAXAによると、「だいち3号」を搭載していた1号機は今年3月、発射に失敗し、衛星と共にフィリピン東方沖に沈んだとみられる。1段目の主エンジンは正常に動作したが、2段目が点火しなかった。

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