マイナカードのコンビニ証明を一時停止 丹波篠山、丹波の2市 全国でトラブル相次ぎ点検

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 マイナンバーカードを使ったコンビニでの証明書交付サービスで他人の証明書が出力されるトラブルが全国で相次いでいる問題で、兵庫県丹波篠山市は29日から、同県丹波市は30日からコンビニでの交付を終日停止する。2市とも、誤交付や不具合は起きていないが、業者による点検を行う。いずれも期間は6月4日まで。

 この問題で国は、システム提供者の富士通Japan(東京)にサービスの一時停止と徹底点検を要請。両市には、5月22~23日に同社から実機での点検に伴うシステム停止の依頼があった。両市とも誤交付はなかったという。

 利用できなくなるのは、両市とも、住民票の写し▽住民票記載事項証明書▽印鑑登録証明書▽所得・課税(非課税)証明書。停止中は市役所や各支所(丹波市氷上支所を除く)の窓口で受け付ける。

 丹波市では、戸籍や戸籍の付票、新型コロナワクチン接種証明書はシステムが異なるため、コンビニ発行を継続する。

 両市とも「国の要請や業者の依頼を重く受け止め、適正な交付に万全を期すための総点検。ご不便とご迷惑をおかけするが、ご理解をお願いしたい」などとしている。

 丹波篠山市市民課TEL079.552.3100、丹波市総合政策課TEL0795.82.1001 (堀井正純、那谷享平)

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