静岡・森町特産の甘いトウモロコシが収穫シーズンを迎え、直売所には朝から買い求める客が長い行列を作った。中には昨夜から並んだ人も。
森町にできた長ーーーい行列。皆さんのお目当ては、今シーズン初めて販売される「森のとうもろこし」。
Q何時から並びました?
(客)
「きのう夜8時前です、毎年いつも早く来ている」「早く親戚に持って行きたい、おいしいと喜ばれる」
(客)
「毎年来ている、甘くておいしいです」「2人で来ているから20袋かな」
行列のできる森町の「遠州森 鈴木農園」では、広さ15ヘクタールの畑でトウモロコシを栽培している。最も糖分を蓄えた状態で出荷するために、5月24日は日の出前の朝4時半から収穫が始まった。
収穫されたのは「甘々娘(かんかんむすめ)」という品種で、糖度は約20度とメロンやマンゴーなどに匹敵するほどの甘みが特徴で、生で食べることもできる。2023年の出来は…。
(遠州森 鈴木農園 鈴木 弥 社長)
「完璧だね」「(粒の)並びと色と言うことない完璧」
2023年は寒暖差もあり例年以上に甘味が乗っているという。販売開始の午前6時前には70人以上の行列。いよいよ販売開始。
(遠州森 鈴木農園 鈴木 弥 社長)
「はい いくよ」
(スタッフ)
「おはようございます」
(客)
「5袋ください」
24日の購入上限が1人10袋ということで、多くの人が両手いっぱいにトウモロコシを購入する姿が見られた。
(客)
「最初の1本は生で食べて、そこからゆでて食べて、ゆでたのを冷やしたり焼いたりしていろいろな楽しみ方をしている」
Q重くないですか?
「おいしいから全然オッケー」
新型コロナの対策として、これまで行列の間隔をあけることや売店にアクリル板を設置していたが、2023年はコロナ前と同じ販売方法に戻したという。
(遠州森 鈴木農園 鈴木 弥 社長)
「これだけお客さんが来ていただき本当にうれしい」「コロナ禍でマスクしながらの販売だった、笑顔が見られるのはうれしい」
一方で、収穫シーズンの到来とともに警戒しているトウモロコシの盗難については…。
(遠州森 鈴木農園 鈴木 弥 社長)
「農家や警察が一体となりパトロールをしている、盗むのはやめてください」
収穫時期に合わせ警察では、生産者と協力して24時間体制でパトロールなどの被害防止に努めるという。森町では7月いっぱいまでトウモロコシを販売する予定。