白いドレス、優雅なのに傘から悪臭 キノコの女王が京都の竹林に登場

「キノコの女王」とも呼ばれるキヌガサタケ(長岡京市奥海印寺)

 「キノコの女王」とも呼ばれるキヌガサタケが、京都府長岡京市奥海印寺の竹林で、白いレースのドレスをまとったような優雅な姿を見せ始めた。

 このキノコは、上部の傘が縮み上がるとともに、その縁の下から菌網を広げる。傘は悪臭を放って虫を集め、胞子を運ばせる。明け方から短時間で開き、昼ごろにはしおれるため見る機会が少ない。

 竹林を所有する男性(65)は「1カ月ほど早い5月初旬から出始めたが、いずれも開ききらずにしおれた。20日から完全に開くようになった。6月中旬まで一雨降るごとに出てきそう」と話した。

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