県高校総体前特集 バスケットボール女子 注目選手のライバルを紹介(3) 【大分県】

28日から始まるバスケットボールの県高校総体の組み合わせが決まった。女子は連覇を狙う大分を明豊、中津北、大分商業のシード校に加え、藤蔭が追う。

今回は注目選手を紹介するとともに、彼女たちの気になる選手を聞いた。

パワーフォワード 吉岡彩(大分3年)

2006年1月3日生まれ、169cm、大分中学校出身

スピード感のあるドライブで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し、チームメートの緒方梨乃(3年)に続く得点源としても成長している。冷静なプレーを持ち味とするが、南九州四県対抗選手権(南九)県予選で優勝したときには、目に涙を浮かべた。「後半は自分の役割を果たせず悔しかった」とプレーへのこだわりは強い。勝ち続けることの難しさを感じながらも、「コートもベンチも声を出して、全員で戦えるチームになりたい」とチームの雰囲気づくりも意識している。

気になる選手

羽田さくら(明豊2年)

南九県予選の決勝戦で初めてマッチアップしたが、3ポイントを決められ過ぎてしまった。試合終盤でディフェンスの詰めが甘くなり、最後まで守り抜く力が足りないことを実感した。課題のディフェンスをしっかり身につけないと、強豪校相手では通用しない。丁寧なシュート、ルーズボールへの反応など、細かいところまで集中できる力を身に付けて、1試合を通して安定したプレーができるように頑張りたい。

シューティングガード 藤本紗々(大分商業3年)

2005年10月16日生まれ、164cm、稙田東中学校出身

シューターとして点を量産し、チームに貢献する。県高校新人大会では高確率で3点シュートを決めて得点源となったが、南九県予選では上位チームの厳しいマークで苦戦。「実力を発揮できなかったことが悔しい」と振り返る。シューターとしての自分の役割を自覚し、さらなる強化でシュート成功率向上を目標にしている。県総体までに「普段の練習だけでなく自主練も強化して、1本1本のシュートを大切に練習したい」と、試合で勝つための地道な努力を重ねる。

気になる選手

羽田さくら(明豊2年)

南九県予選の準決勝では連続して3ポイントを決められて悔しかった。ここぞという大切な場面でしっかり決められるシュート力がすごいと思う。次に対戦する機会があればシュート成功率で彼女を超えられるように頑張りたい。流れが悪い時こそ冷静な判断でシュートを決めて、チームの雰囲気を盛り上げられる選手になりたい。

シューティングガード 羽田さくら(明豊2年)

2007年3月27日生まれ、160cm、浅川中学校出身(福岡県)

入り出したら止まらない。3点シュートを得意とするシューター。2月の県高校新人大会の準々決勝敗退をきっかけに、「試合に出られない選手の思いを知り、一本のシュートの大事さに気づいた」と杉山真裕実監督。練習後もシュート練習に励み、勝負どころのシュート成功率は高く、チームに流れを呼び込むことができる選手に成長した。「力を抜いて自分のリズムでシュートを打って、チームに爆発力をもたらしたい」(羽田)と県総体でも自慢の飛び道具でチームに勝利を呼び込む覚悟だ。

気になる選手

緒方梨乃(大分3年)

シュート力があり、チームもまとめている。自分でリバウンドを取ってボールを運べて、シュートまで完結できるところもすごい。能力の高い選手であることに間違いはないが、インターハイ(全国高校総体)に出場するためには、倒さなければいけない相手。チームで抑え込みたい。

(黒木ゆか)

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