退団見通しのイニエスタが25日正午から会見 ヴィッセル神戸、ユーチューブで生配信

アンドレス・イニエスタ

 サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸は25日、同日正午から、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ主将に関する会見を行うと発表した。神戸のユーチューブチャンネルで生配信する。39歳の世界的司令塔については、各メディアが今夏に退団する見通しを報じてきた。

 神戸で6シーズン目を迎えたイニエスタは、今季足を痛めるなどして出遅れ、リーグ戦への出場は3試合のみ。いずれも後半途中からだった。チームは豊富な運動量と強度の高いプレーで首位を走っており、吉田孝行監督は世界的名手について、限定的な起用になる見通しを示していた。

 退団が報じられて以降、イニエスタ本人は「あまり言えることはない。将来何が起こるかを見守っていければ。ファンの皆さんの愛情には感謝している」と話すにとどまっていた。

 6月6日には東京・国立競技場で、神戸と自身の古巣であるスペイン1部リーグ・バルセロナが親善試合を行う。

 イニエスタはバルセロナの下部組織から18歳でトップチームにデビュー。優れた状況判断やパスワークで頭角を現し、リーグ優勝や欧州チャンピオンズリーグ制覇に貢献した。2018年に神戸に移り、20年元日に決勝が行われた天皇杯全日本選手権で優勝。主将としてクラブに初のタイトルをもたらした。

 ワールドカップ(W杯)には06年ドイツ大会から4大会連続で出場。10年南アフリカ大会では母国のW杯初制覇の原動力となった。(藤村有希子)

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