感動創造コンテスト、豊後高田市の花店が最優秀賞 購入者にオリジナル包装紙で1輪【大分県】

「贈答だけでなく、いつもの生活に花を飾ってほしい」と話す都甲環さん=豊後高田市新地の花店「花れん」
育て方などを解説した包装紙と1輪のガーベラ

 【豊後高田】全国各地に加盟店が花を届ける「花キューピット」を展開する一般社団法人JFTDの感動創造コンテストで、豊後高田市新地の花店「花(か)れん」が取り組む「オリジナル包装紙を使った花一輪プレゼント」が最優秀賞を受賞した。代表の都甲環(たまき)さん(49)は「日常生活を花で彩ってほしいと続けてきた。評価されて光栄です」と最高賞を喜んでいる。

 コンテストはJFTD設立70周年を記念し、本年度初めて開催された。全国の加盟店約4100店から感動を生み出す取り組み84件の応募があり、4月に東京都で授賞式があった。

 花一輪プレゼントは2013年から、3千円以上購入した人にガーベラを1輪、生け方などを漫画で解説したオリジナルの包装紙に包んで贈っている。

 花れんは、都甲さんの母茂世さん(76)が1986年に創業。2011年に都甲さんが経営を引き継いだ後、冠婚葬祭やお祝いで贈答用に花を買う人が多いことに気付き、「自分のために花を楽しんでもらえれば」と考え、プレゼントを始めた。花言葉が「希望、神秘、常に前進」と前向きで、育てやすいガーベラを選んだという。

 都甲さんは「花を贈られると老若男女を問わず、喜んでくれるのがうれしい。同様の取り組みが全国の花店に広がり、花を好きな人が増えていけば」と話した。

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