月麦(延岡)全国で健闘 福祉施設対抗eスポーツ大会

UDe―スポーツの全国大会に出場した就労継続支援B型事業所「月麦」の利用者ら

 障害の有無や年齢を問わず楽しめる「ユニバーサルデザイン(UD)e―スポーツ」福祉施設対抗の全国大会は25日、各施設をオンラインでつないであった。本県からは延岡市構口町の就労継続支援B型事業所「月麦」(福富千恵代表)が出場。四つのボタンのみを使うシンプルなゲームで勝敗を競い、一喜一憂した。
 ゲームを開発した「UDe―スポーツ協会」(熊本県)が初めて開催。8県から9チームが出場し、月麦は同協会から招待を受けて参加した。
 20~60代の7人で臨んだ月麦は予選を突破し、3チームで競う決勝戦に進出。種目の一つ「だるま落とし」では、チームの代表がテレビ画面に表示された積み木と同じ色のボタンを瞬時に押し、他のメンバーは拍手や声援でもり立てた。
 優勝はならなかったがメンバーの佐藤伸一さん(51)は「県外の人と交流できて楽しかった」と笑顔。福富代表(49)は「皆が一つの目標に向かい、仲間を応援する姿を見られたのが何よりの喜び。楽しむことを第一に、次は優勝も目指したい」と話していた。

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